Rotten GEEK

ゲームや映画等の備忘録と趣味!!!!

アニメ吹き替えから学ぶクソ英会話 「Panty & Stocking with Garterbelt 英語版」

今回は私が愛して止まない、カートゥンチック+ジャパニーズテイスト+下劣+ハイテンポアニメ「Panty & Stocking with Garterbelt」の英訳版からです。

 

このアニメ、もともとの作風がカートゥーン調なこともあってか英訳版が相当にマッチしてるんですよね。インタビューか何かで本編のスタッフが監修しながら収録した、とか見た気がしますわ[要出典]

www.nicovideo.jp

ウ~ン素晴らしいマッチ具合。

 

私はAmazonで買った海外版のブルーレイを持ってるんですが、英語音声と英語字幕の内容が違うもんで英語版の全容がわからないんですよね~(字幕はほぼ直訳、吹き替えは意訳まみれのネイティブ発音)

 

日本で出たForever Bitch Edition(BDBOX)には英語吹き替えとそれに準ずる字幕が完備されてるらしいので買わねば………いつか…

 

 

今回は上記クリップにも含まれている"口上"のシーンを取り上げます

[Anarchy姉妹がジャポニズムに溢れた変身をキメながら]

 

 "O pitiful shadow lost in the darkness, O evil spirit born of those drifting between Heaven and Earth. May the thunderous power from the garments of these holy delicate maidens strike down upon you with great vengeance and furious anger, shattering your loathsome impurity and returning you from whence you came! REPENT, MOTHERFUCKER!"

 

pitiful : 哀れな, poorとほぼ同義
drifting : 漂流する、彷徨う
thunderous : 雷を起こす~
garments : 服, 日本語の"衣"の部分
maiden : 処女。 アイアンメイデンってそういう意味なんですね
vengeance : 復讐
furious anger : 激怒
shattering : 打ち砕く
loathsome : 忌まわしい
impurity : 不潔,不純
repent : 悔い改める、命令形なので「悔い改めよ」
MOTERFUCKER : クソ野郎、豚野

 

 

[日本語版、原文]

天地の狭間に惑いし子らより産まれし邪悪な精霊よ
聖なる処女の柔肌に纏いし衣の雷で
穢れも濁りも淀みもしこりも
微塵に砕いて天地に還す
悔い改めよ!

 いや、単語難しっ

グーグル翻訳をかなり酷使する羽目になりました。

 

珍しい表現を用いて、厳粛な(まさしく神聖な)雰囲気を醸し出しておいたうえで、最後にはあのワードを叫んで(後述)〆ることで、本編で魅せられるアナーキーさを表現しているのではないでしょうか。(雑考察)

 

言うまでもないですが、Anarchyは「無法・無秩序・無政府」の意で、日本語においては「穴あきパンティ」「穴あきストッキング」という駄洒落になっていると言われていますNE。

 

肝心の本文ですが、原文のニュアンスとホーリースピリットを残しつつもアレンジが加えれられていてかなり良い訳だと思います   "with great vengeance and furious anger"、「大いなる復讐と憤怒によって~」ってとこはまさに天の使いの口上って感じで面白い。

 

"shattering your loathsome impurity and returning you from whence you came!"、「忌まわしき不純を打ち砕き、出づる場所へ還す」のとこもつよそうでいいですね。

 

口上のドタマについてる"O~"の意味は調べてもちょっとわからなかったんですが、日本語でいうところの「おお、神よ!」に近い感じでしょうかね?

 

そしてなんと言ってもシメの"REPENT, MOTERFUCKER"、「悔い改めな、クソ野郎」ですよ。

 

原文からして、聖書の「汝、悔改めよ」を引用しているのは間違いないわけですが(宗教のことは無知なので間違っていたらso sorry. 「汝悔い改めよ」といえば高校の現代文の教科書に載っていた小説「藤野先生」の印象が強い。余談。)、それをそのまま英語にするだけでなく、(英語圏へ向けての)一捻りとしてFワードを加えるという手腕。

 

かくして、決めゼリフにピー音が入るという前代未聞の表現が為され、原作の持つアナーキー・スピリットが体現されたというわけです。恐らく。